コラボレーティブロボットは、被災地や宇宙空間など、人間だけでは作業が難しいような極地で、人間と協働作業を行う。人間だけではとても不可能な難作業をこなすことが想定されているのだ。

 あらゆる状況に対応し、複雑な作業をこなすロボットに、従来のプログラミングですべての動作を記憶させようとするのは、たいへんな手間だ。そこで、ロボットの腕を手で動かしたり、自分の動作を真似させてロボットに“学ばせる”こともよくあるそうだ。そうすると、“教育係”の「ロボットインストラクター」といった仕事が将来生まれる可能性がある。

 今後10年の間に、機械やロボットと人間が協調して仕事をするのが当たり前になるかもしれない。ロボットやAIに仕事を奪われる心配をする人は少なくないが、ロボットの可能性が広がることは、逆に彼らと協調して「新しい働き方」をつくるチャンスとも捉えられるはずだ。

ネットのコミュニティを活用して新たな価値を創造する

「交通とエネルギー」の章では、ITを活用してこれまでにない運行形態のバス交通を実現するアメリカのチャリオット社を紹介。そして今後は、同社のような「スマートバス運営者」がたくさん生まれると予測する。

 チャリオット社は15人乗りの小型バスを運行している。利用者は専用アプリでルートマップ上の“乗りたい場所”を選び、バスの乗車予約ができる。停留所などあらかじめ定められた地点以外でも乗れるし、予約制なので確実に座れる。チャリオット社側にも、利用者がおらず通過できる停留所が運行前からわかるのはメリットになる。効率的で環境負荷の低い運行ができるからだ。

 さらに、バスの運行ルートも利用者が提案できるのだそうだ。提案したルートに50人が賛同すれば、新しいルートが作成されるというルールだ。

「服飾とウェアラブル」の章に紹介されているアパレルSPA(製造小売)のスタイルセイント社は、コミュニティサイトを活用した商品開発で成功した企業だ。