ポルシェのSUV、カイエンがフルモデルチェンジした。全長が63ミリ伸びた車体は大型のエアインテークが目を惹く。そこに新開発のエンジンを搭載している。

 まず登場するのは、3リッターV6エンジン搭載のカイエンとカイエンSだ。前者のエンジンは先代を 29kW(40ps)上回る250kW(340ps)を発生。最大トルクは450Nmと力強い。

 強力な2.9リッターV6ターボのカイエンSは、先代に対して15kW(20ps)パワーアップした320kW(440ps)を発生。最大トルクは550Nm。

 カイエンSの最高速は時速265キロに達し、オプションのスポーツクロノパッケージを装着すると静止から時速100キロに要する時間は5秒以内となるそうだ。

 

アクティブ制御の4WDシステムなどでオンロード性能が強化されたというアクティブ制御の4WDシステムなどでオンロード性能が強化されたという

 

 さらにカイエン・ターボも発表されている。新開発の4リッターV型8気筒エンジンを搭載。404kW(550ps)の最高出力に、770Nmと強力な最大トルクを誇る。

 8段のティプトロニックSオートマチック変速機と、フルタイム4WDシステムが標準装備。後者はマッド、グラベル、サンド、ロックの4つのモードを持ち、各条件に合わせて出力や足まわりの設定が可変となっている。

「スポーツカー、オフローダー、ツーリングカーという3つのシャシーコンセプトを1つのデザインに結合」(ポルシェのプレスリリースより)というのが新型カイエンで謳われている。

 オフロード性能を謳ういっぽうで、スポーツカー的なキャラクターも強調される。軽量シャシーを用い、前後でサイズが異なる、いわゆるミックスタイヤの採用となっている。より安定したコーナリング性能のためと説明されている。