「水着OKの銭湯を増やしてほしい」
外国人たちの本音

 外国人の内湯と外湯の使い分け方も、注目すべき点だ。

「自宅のお風呂を内湯、銭湯や温泉など外の施設のお風呂を外湯といいますが、弊社での調査によると、それぞれを組み合わせている人が全体の3割いることがわかりました。銭湯に行って日本文化を感じたいというのも理由の1つですが、『内湯が使いにくいから』というシンプルな理由も多いです」

 欧米人は日本人に比べて体が大きいため、内湯だと狭く感じるのだという。シャワーが低く、浴槽が狭すぎるため、定期的に広々とした外湯を利用するのだ。しかし、外湯は内湯以上に、外国人たちを驚かせるという。

「多くの外国人の方は、お風呂のお湯を、大勢でシェアすることに抵抗を持っています。実際に日本のお風呂習慣で最も混乱したという回答で『お風呂のお湯のシェア』は全体の65%と最も数を集めました」

 また、他人に裸を見られるのを嫌がり、「水着で入れる銭湯を増やしてほしい」といった要望や、タトゥーでの入浴を解禁してほしいという声も。

「海外では、タトゥーはファッションの1つとして捉えられています。しかし日本の銭湯や温泉はタトゥー禁止の場合がほとんどで、せっかく日本の外湯を楽しみに来ても、入れずに終わって残念だという声(※2)もあります」

 日本で暮らしていれば風呂習慣を意識することはあまりない。しかし、改めて海外と比較してみると、想像以上に違うことがわかる。手すりのある浴室、ジェットバスやミストサウナなどのハイテク機能を備えたお風呂は、日本特有のものだ。

「ハイテク機能のお風呂に感動し、『母国に持ち帰りたい』という意見もたくさん寄せられました」

 国の数だけ風呂文化があるのだが、中でもひときわ、風呂に対する思い入れが強いのが日本。数年前、爆買いで日本製便座が飛ぶように売れる、という話があったが、風呂に関しても「持ち帰りたい」と思う外国人は多いようだ。

(※2)ノーリツの調査での外国人の方の回答による。公衆浴場法で一律に入れ墨やタトゥーを禁止しているわけではありません。