ビジネスの交渉や接客に使える
心理学理論をベースにした研修
私は心理学理論の「交流分析」をベースに、人のコミュニケーションの改善のお手伝いをしています。交流分析というのは、1950年代にアメリカの精神科医、エリック・バーンが創始したもので、現在日本では、この理論を取り入れて、ビジネスの現場では取引先との交渉や営業手法、接客、また医療の現場ではメンタルヘルス教育などで、広く用いられています。
「話す」「聞く」だけでなく、コミュニケーションに悩んでいる大勢の方が私の講座やカウンセリングを受けてくださいます。
地方の商工会議所や官公庁、また企業さんにうかがうと、担当者が席をはずしている30分程の間に、受講者の様子が見違えるほどイキイキ変化するので、「先生はどんな魔法をかけたんですか?」と驚いた表情で尋ねられることがよくあります。
「話し方」「聴き方」のちょっとしたコツをつかめば、コミュニケーション力も心の状態も劇的にアップするのです。
自分を認めてあげないと
会話がうまくできない!
ここで、会話の大事な法則をお伝えします。
会話というと、テクニックが思い浮かぶかもしれませんが、まずその前に大事なことがあります。
会話は心のエネルギーのやりとりなので、まずは「自分自身を認められないと、コミュニケーションはうまくいかない」ということです。
「その洋服、素敵だね」
「今回の仕事は頑張ってるね」
そうほめられたとき、自分を認めていないと、それが心に響きません。
「いえ、安物ですから」とか
「そんなことないですよ」
と、自分を卑下してしまいがちなのです。
さらに、自分を認められない人は、何かトラブルがあった場合、「私がダメだからだ」(自己否定型)とか「そもそも、あの人がああ言うからだ」(他者否定型)などと思ってしまい、結局、会話もうまくできないのです。
自分をきちんと認められる人は、他人も認めることができます。
自分を肯定できる人は、人からも愛され、まわりといい会話もできて、結果として快い人間関係を築くこができるのです。
では、どうしたら自分を肯定的に受けとめられるようになるのでしょうか。
それは非常に簡単。
「自分で自分をほめればいい」のです。自分をほめるというのは自分を認めることです。
どんなに自分に自信がない人でも、自分をほめることで徐々に視点が変わり「自分を大切に思う」、「自分が信じられるようになる」、そして「自分のことを好きだと思える」というように少しずつ変わってくるのです。