神楽坂に店を構えて21年、いまや焼き鳥の名店として知られる。
「予約の入ったお客さんの顔を思い浮かべながらの仕込みが楽しい」と主人の近藤文男さん(49歳)は言う。
カウンターの中で笑顔を見せながらも、炭火の加減に細心の注意を払い、串に応じて焼き具合を工夫する主人の熟練の技には緊張感すら漂う。焼き鳥はタレは使わずにすべて塩。日本酒を塗って独特の照りとまろやかな味わいを出す。
初めてならコースがお薦め。最初の「つくね」は表面がカリッとしながら中はほっくりジューシーで、肉の甘みが舌に広がる。「砂肝」や「なんこつ」の塩加減、歯応えも絶妙。今の時期なら「鴨まつたけ」を追加して楽しみたい。
「15年ほど前に偶然飛び込んで以来、同僚や友人たちと通うように。妻もこの味のファンで、年末には家族4人の忘年会をこの店で開くのが恒例です」と小布施さん。
推薦者
小布施 均さん(52歳)
富士ゼロックス CRS部部長
文ちゃん
東京都新宿区神楽坂3-6 高橋ビルB1
TEL03-3266-8930
営業時間:18:00~22:00 日曜・祝日の月曜休 18席
お品書き●鴨まつたけ/時価(800~1200円)●つくね/400円●鳥わさ/1000円●コース(8本)/3500円●お茶漬け/800円●日本酒(1合)/500円~●焼酎(ボトル)/5000円~
(店舗情報は2007年11月時点のものです。)