下町情緒が色濃く漂う仕舞屋(しもたや)をそのまま使った居酒屋だ。入り口から立ち飲みカウンターが延び、奥と二階に小部屋という、構えない雰囲気がじつにいい。
安藤健(60歳)・英二(58歳)兄弟が店を切り盛りして16年。売りは魚河岸から特別に仕入れるマグロの頭と骨付きの中落ち。マグロの頭を使った「鮪すき鍋」は目玉周辺のゼラチン質や頬にかけての細やかな繊維質が味わえる。
赤身を江戸前のりで巻いていただく「江戸前のりの鮪ぶつ刺し身」や、宮崎地鶏の心臓を焼いて甘いタレを絡めた「鶏の珍味焼き」も定番。また、アサリの滋味が堪能できる「深川ぶっかけめし」はご当地ならではの必食メニュー。飲んで食べても3000円前後だ。
「会社帰りに途中下車して一杯やっていくには最高の店。『東魁盛』や『幻舞』『月の輪』など蔵元直送の地酒が良心的な価格で提供されるのもうれしい」と渡辺さん。
推薦者
渡辺祥二さん(50歳)
ソニー・ミュージックアーティスツ 企画開発部チーフプロデューサー
居酒屋 S&S(エス・アンド・エス)
東京都江東区門前仲町2-7-8
TEL03-3641-0377
営業時間:17:00~21:30(LO) 土曜・日曜・祝日休 35席
お品書き●鮪すき鍋/980円●江戸前のりの鮪ぶつ刺し身/750円●鶏の珍味焼き/680円●深川ぶっかけめし/400円●鮪コース/3000円●生ビール/500円●日本酒(150ミリリットル)/350円~
(店舗情報は2008年3月時点のものです)