民進党からの大量の候補者を受け入れ、第一次公認191名の確定・発表に漕ぎ着けたものの、足元は磐石とは言えない状況だ。加えて希望の党、小池代表の神通力は全国的なものとは言い難く、自民党に対抗し拮抗するほどの勢力になりうるのかは未知数と考えた方がいいだろう。今後どのような「小池劇場」を仕掛けてくるかによって状況は好転しうるが、都議選の時と同じようにうまくいくとは考えにくい。

 前原氏と代表選を戦った枝野氏は、こうした混乱と迷走を見るに見かねたのか、「希望の党の理念や政策は私たちが積み重ねてきた、私たちの目指す理念や政策の方向性とは異なるものだと判断をせざるを得ない」という記者会見での説明の通り、希望の党という必ずしも民進党と親和性があるわけではない勢力と無理矢理、しかも先方に主導権を放り投げて一体化することへの危機感からか、一人で立憲民主党を立ち上げた。

立憲民主党は
リベラル層の受け皿になるか

 希望の党の公認から漏れた議員や自らの意思で希望の党への公認申請をしなかった議員が今後一定程度は同党の旗の下に結集し、消滅しかかっていたリベラル層の「受け皿」になっていくと考えられる。

 もっとも、支持は集めるだろうが、それほど大きな勢力なるとは考えられず、獲得して数十議席。ましてや、自民党に対抗できる規模になることはまずないだろう。

 こうなってくると、状況は自民党にむしろ有利になったのではないか――。

 衆院解散前の予測では、自民党の議席数が210~230に減る一方で、民進党(だけではないが)の議席は増えると想定されていたようだが、これは民進党が分裂前の状態で存在していることを前提しており、野党間の共闘・連携も織り込まれていた。