東証1部や2部、マザーズといった他市場と違って形式的な上場基準はなく、取引所が認証した「Jアドバイザー」と呼ばれる主幹事が上場審査・上場後の管理業務を行うことも特徴だ。監査証明に要する期間が短く、冒頭の企業のように迅速な上場を目指すため活用される例もある。また内部統制報告や四半期開示が免除されており、相対的に上場コストも低い。

 そんなプロマーケットはもともと、東証が英ロンドン証券取引所と合弁で2009年に設立した「東京エイム」に端を発する。だが、2年以上も上場企業数が0であるなど苦戦続き。紆余曲折を経て、12年にはロンドン証取と提携を解消し、現在の形で再出発した。

 課題は、流動性が極めて乏しく、市場での資金調達がしにくいという点だ。今なお、いずれの銘柄も売買はほとんど成立していない。

 またJアドバイザーの資格を持つ証券会社は大手を含め10月上旬時点で9社あるが、実際に主幹事を務めた実績があるのは当初から同市場に参入していたフィリップ証券、沖縄Jアドバイザーの2社のみ。大手証券はコストに見合わないこともあり静観を続けている。

 とはいえ、資金調達については、プロマーケットへの上場を機に第三者割当増資などでファイナンスを実現した例が複数あり、Jアドバイザーについても、近く新たな参入者が見込まれているという。

 まだ小粒ながらニーズや規模は着実に拡大中。上場の裾野拡大を担う意味でも、今後の動向が注目されている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 竹田幸平)