学生が陥りがちなのが、
「そもそも面接官の質問に答えていない」こと
まず、面接の受け答えで大事なのが、「面接官が聞いていることに答えること」である。当たり前だと思うだろうが、ちゃんと面接官の質問に答えていない学生は、意外に多い。「大学3年間、○○サークルに所属していました」では、「頑張ったこと」になっていない。これは極端な例だが、このように答えになっていない答えを思わず発してしまう学生もいるのだ。
「学生時代に一番頑張ったことは何ですか?」
この質問に対して、テニスサークルでの活動について話すとしよう。
- 同じテニスサークルの話でも、
- 「チームプレーを頑張った(協調性、コミュニケーション能力)」話をするのか、
- 「サークルの制度の改革をした(問題意識、改善力)」話をするのか、
- 「個人練習を計画的にした(計画性、戦略性)」話をするのか
- で、まったく別の話に聞こえる。
どれを答えても嘘ではないし、きみが頑張ったことであることはまぎれもない事実。だが、どれを答えるのかによって、面接官にまったく違う人物に写るはずだ。つまり「きみが(何をすることによって)何に頑張った人なのか」を、面接官に伝える必要があるということ。
面接官の質問の意図をくむということは、上記のどれを答えることが、「面接官が聞いていることに答えること」なのかを、自分なりに考えることなのである。
それを考えずに面接官の質問に答えてしまう学生があまりに多い。
それでは、きみの魅力の半分も伝えることができない。もったいないことだ。