1位指名がありそうな
選手はどんな顔ぶれ?

 清宮に次いで1位重複指名がありそうなのは、投手の田嶋大樹(JR東日本)。今ドラフト候補の投手の中ではナンバー1の素材といわれている。182センチ、77キロのバランスの取れたサウスポーで、最速152キロのストレートを投げる。それだけでなく、キレの良いスライダー、打者のタイミングをずらすカットボールなど変化球も多彩で、今夏の都市対抗野球では3試合を投げて2試合完封。準々決勝では東芝に3失点して敗れたが、チームのベスト8進出に貢献した。プロの1軍でもすぐに通用する投手との評価で、オリックスが1位指名するだろうといわれている。しかし、清宮を指名すると見せておいて田嶋を指名する球団も現れそうで、巨人、中日、西武あたりが抽選に参加するかもしれない。

 清宮が出場を逃した今夏の甲子園で評価を急上昇させた中村奨成(広陵高)も1位重複指名の可能性がある。甲子園では決勝で敗れたものの6試合で6本塁打という1大会での最多本塁打記録を達成。また、17打点、43塁打も新記録だし、安打数19も最多タイ。打率6割7分9厘と打ちまくった。しかも強肩のキャッチャーという点も大きなアピールポイントだ。9月の野球U-18ワールドカップはうって変わって絶不調に陥り、打率1割2分の打点ゼロに終わったのは気になるが、打てるキャッチャーがいなくなりつつあるプロ野球としては待望のスター候補だ。

 広島は地元出身ということもあって1位指名はほぼ確実。ただ、すんなり単独指名されるには惜しい素材であり、巨人や中日、西武、楽天などが獲得競争に参戦するかもしれない。

 高校生の打者としては「東の清宮」、「西の安田」と称されたほど卓越した打撃センスの持ち主、安田尚憲(履正社高)も1位指名の有力候補。ただ、重複して抽選ということにはならないだろう。安田の打撃に惚れ込んだ球団が清宮の重複を避けて単独指名を狙うということはありそうだ。

 この他、1位指名候補としてあげられるのは2人の投手。鈴木博志(ヤマハ)と東克樹(立命館大)だ。鈴木は186センチ、88キロという恵まれた体から150キロ代のストレートを投げ込む右腕。剛球タイプだが、カーブやフォークを織り交ぜて緩急をつけられる点も評価されている。東も150キロレベルのストレートを持ち、サウスポーである点も買われている。大学時代2度のノーヒットノーランを達成しているのが勲章だ。