仕事を早く始めるためには、前の仕事を早く終わらせる

 これができないと、大人になってから「この仕事を何時でやめる」というコントロールができなくなります。

 仕事を早く始めるためには、前の仕事をいかに早く終わらせるかしかありません。

 ここでも「すみません、前の仕事が押しまして」という、大義名分が立ちます。

「私のせいではなく、前の仕事が押したからこれが遅れた」と言っていると、すべてが遅れてしまうのです。

 たとえば、今日、ミーティングが5つあった時に、ひとつ目の仕事が遅れることによって全部の時間が押してしまいました。

 この原因は、最初のミーティングをした相手にあると考える人がいます。

 それは自分が逃げているだけです。

 本当は、一番最初のミーティングを予定時間内に終わらせることができなかった自分の責任です。

 これは子どもがゲームを約束した時間内に終わらせることができないのと同じです。

 ゲームは相手が機械なのでいつでもリセットできます。

 でもミーティングの相手は人間です。

 相手が人間だからといって、ミーティングを時間内に終わらせる技を身につけないと、結局、次の仕事に全部遅れることになります。

 そして、忙しくなってくると、次から次へと言いわけが増えていくのです。

 飲みに行って長っ尻になったり、会議が押してしまうのも、これが原因です。

 要は、ゲームを終わらせることができないだけなのです。

 会議にしても飲み会にしても、必ず予定時間よりも早く終わることが大切なのです。