私がよく学生にアドバイスするのは、OB・OG訪問をする場合、その後のエントリーシートや面接でも活かせるように「仕事内容」「仕事のやりがい」「企業の強み・弱み」「求めるタイプ」の4つを聞くことをおすすめしています。

 直接的に聞かずに、相手が答えやすいように質問してあげるとなおよいでしょう。たとえば、企業の強みを聞くのであれば「現在、力を入れている事業はありますか?」と聞きます。

 質問をテンプレート化しておけば、後から同じ企業のOB・OG同士、ライバル企業同士で比較するなどして考えを深めることができます。

 たまに、OB・OG訪問しているときに「他に質問があればメールします」とお願いする学生がいます。

 快く引き受けてくれる社会人もいるかもしれませんが、仕事を抱えていたり、他の学生から訪問を受けていたりすることもあり、その人ばかりに時間を割けないこともあります。相手と信頼関係を築けていないかぎり、話が聞けるのは「1度きり」と考えて、しっかりと準備してのぞむことを教えてあげるといいでしょう。

 自分で努力して稼いだ情報は「自分だけの情報」になり、それがその子ならではの自己PRや志望動機につながります。たった2つの質問をするだけで、だれにもマネできない企業研究の手伝いをしてあげることができるのです。
 


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