プランがないから進む
新しい経営の在り方

 もう一つ、想定外だったことがあります。現場を見た企業や自治体から「場所さえ用意すればうちに来てもらえるのか」という話が次々と舞い込んでいるのです。

 実は運営上、最も費用の掛かる項目は、人件費ではなく設備や環境の整備費です。全国や世界に展開するとしたら、その負担がネックだと考えていたのですが、「それはこちらが用意するから、やってください」と言うのです。

 これには僕も驚きました。設備の負担がなくていいなら、拡大しやすくなります。ビジネスプランがなかったからこそ、自分たちで天井を決め付けず、大きな発展につなげていけるのです。

 もちろん、創造性を養う場なので、大手チェーン店のように一つの現場を画一的にコピーして、全国に展開することは考えていません。場所だけ用意されても、運営する人たちがいなければ意味がない。その地域ごとにコミュニティーを築かなければなりません。

 これからはプランのないビジネスがうまくいく。次回、お話しします。

構成/週刊ダイヤモンド編集部・小島健志