経済オンチでも大丈夫!
この3つを守れば失敗は回避できる
最初に、この「投資をする理由」をはっきりさせたら、次は、投資を始めるときの以下の3つの鉄則を守ることができれば、失敗の9割は回避できるはずです。それは決して難しいことでも、専門的なことでもありません。
●鉄則1 金融機関との付き合い方を知っておく
投資で失敗する大きな原因は、金融機関を信じすぎることにあります。
私たちは無意識のうちに、家電量販店は電気製品のプロ、お花屋さんは植物のプロ、と思っています。しかし店員によって知識や経験には差がありますし、その人がいいと思っている製品や植物が、必ずしもあなたのライフスタイルに合うとは限りません。
金融機関も同じ。あなたのことをしっかり理解してくれるとは限りませんし、お花屋さんにその日売りたい生花があるように、金融機関もその時売りたい商品を勧めてくることがあります。
自分の好みを伝える、その場で決断せずに冷静になって考えるなど、ちょっとした付き合い方のコツを覚えて金融機関と上手に付き合うことが、投資で成功するための大事なポイントです。
●鉄則2 まとまったお金で投資をしない
投資商品には値動きがつきものです。
あなたが投資しようと決めたときが買い時とは限りませんし、あとから自分が思ったような商品でないことに気付いても、大金を投じていたら取り返しがつきません。まずは少額で試すなど、リスクが抑えられる方法で投資をはじめましょう。ちなみにこの本では、初心者向きの商品を少しずつ買ってみる「つまみ食い投資」をお勧めしています。
● 鉄則3 手数料を意識する
投資には購入時に支払う手数料などのコストがかかり、3%の利益が出ても、4%の手数料がかかれば実質的には元本が減ってしまいます。儲けの足を引っ張る手数料(コスト)をしっかり意識して商品を選ぶことが、投資で成功するための条件です。
また同一の商品であってもどこで買うかによって手数料が異なることもあります。商品の内容に加えて、販売する金融機関を選ぶことも大切だということを知っておいてください。