「アッシ・パルマンティエ」は
 リサイクルレシピ?

 志麻さんにとって、「アッシ・パルマンティエ」は、結構意味のある料理だそうです。
 キーワードは「再利用」です。
 本書で紹介した「ラタトゥイユ」もトマト缶や残りものの野菜を使って「再利用」的に作れますが、志麻さんのレシピは、冷蔵庫の普通の食材が一瞬にしてプレミアムレシピに変身してしまうので不思議です。

「アッシ・パルマンティエ」は<br />【再利用】レシピ?<br />誰も教えてくれなかった!<br />「伝説の家政婦」志麻さん<br />秘伝のコツとは?

「同じものが1週間に2度も3度も出てきたら嫌ですが、同じ料理でも少し味付けを変えて違う料理に変えてしまえばみんな満足になる」と志麻さんは言いますが、これができる主婦は、旦那さんの心をわしづかみにするんだろうなあ、と思います。

 毎日違うものを作らなきゃ、と力んでおられる方も多いと思いますが、それよりも、多忙なときこそ「再利用」「リサイクル」の発想で、「アッシ・パルマンティエ」を気軽に作ってみると面白いかもしれません。

 志麻さんに「アッシ・パルマンティエ」コツを伺うと、

●「じゃがいものピュレ」(本書p100)とミートソースの割合は4:1くらいがおいしい。本書で紹介した分量で作ったミートソースのおよそ3分の1を使う。残りは冷凍保存に

 ということでした。

 パルマンティエは、じゃがいもの食用をフランスに広めた18~19世紀の薬学者の名前。
 フランスには「パルマンティエ」の名がついたじゃがいも料理が数多くあるとか。

 彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回https://diamond.jp/articles/-/140457 を、ぜひご覧いただければと思います。