スタッフ全員に
iPadで生産性5倍

 四国、九州、中国地方でビジネスホテルを展開する株式会社川六(香川県)も、インフラ投資で飛躍的な成長を遂げた会社のひとつです。

 従来はお客様のチェックアウト後、部屋の掃除についての連絡を内線電話で行っていました。

 本社のホテルは約300室近くあるので、チェックアウトが集中する午前10時すぎは内線電話が鳴りっぱなし。
 フロント業務は進まず、スタッフの動きにもムダが生じていました。

 宝田圭一社長はこの状況をカイゼンするために、スタッフ全員にiPadを持たせて、掃除が終わったらその場で入力する仕組みをつくりました。

 その結果、掃除についての内線電話がゼロになり、フロント、客室現場ともに業務が効率化。システム導入後、生産性は5倍になりました。

 お客様増、社員教育、インフラ整備――この3つに適切に投資し続ければ、会社は継続的に成長していけます。

 700社以上を診てくると、残念ながら、100人中99人が陥る「アリ地獄」があります。これは面白いほど共通しています。
 ぜひ、第1回連載にある、ひとつでも当てはまったら危ない!【あなたの「会社の危険度」10のチェックリスト】をチェックしながら、『数字は人格』を体細胞に植えつけていただけたらと思います。