こんな投資は危険!

 未来のためにできるだけ多く投資したいが、投資すると肝心のキャッシュが減ってしまうのでは――?

 そこに気づいた社長は鋭い。
 投資は大切ですが、キャッシュが薄くなるほどの多額の投資をすると、会社の倒産リスクが高まります。

 具体的には、「緊急支払能力」が月商の1~3倍を割り込む投資は危険です。

 投資額は大きければ大きいほどいいですが、万が一のときにも耐えうるだけのキャッシュは残しておかなくてはいけません。

 そのラインを下回るようであれば投資も我慢です。

 理想は、大きく投資しても困らないように、全額銀行借入れするのが正しい。
 社長はそこに頭を使うべきです。

 700社以上を診てくると、残念ながら、100人中99人が陥る「アリ地獄」があります。これは面白いほど共通しています。
 ぜひ、第1回連載にある、ひとつでも当てはまったら危ない!【あなたの「会社の危険度」10のチェックリスト】をチェックしながら、『数字は人格』を体細胞に植えつけていただけたらと思います。