その関連で、私の大学院の博士課程で政策の研究を行っている杉村太蔵くん(テレビのバラエティ番組でよく見かける、あの杉村太蔵くんです)が、今年から始めようとしている取り組みを紹介させてください。

 杉村くんは、欧米で行われているベーシックインカム導入の実験を見て、日本でも自治体が適切な条件を付けてベーシックインカムを導入すれば、そこに住んで起業する(=地域で仕事を創り出す)若者を増やすことができ、地域の人口増や活性化に役立つのではないかと考えました。

 そして凄いのは、その仮説を証明すべく、今年から自腹でベーシックインカムの実験を行おうとしています。その舞台は北海道の音威子府村という、人口789人足らずの北海道で一番小さな村です。

杉村太蔵氏が北海道の村で始める
ベーシックインカム実験とは?

 具体的には、この村に住んで起業しようという若者を募り、杉村くんの個人会社がスポンサーとなって月5万円以上のベーシックインカムを1年間提供し、それで音威子府村にどのような変化が起きるかを観察しようとしています。起業の内容については、ネットビジネス、地元での農業など制約はありません。また、住宅やネット環境など生活に必要なインフラも提供されますし、音威子府村もこの取り組みに全面的に協力してくれるそうです。

 もちろん、杉村くんの指導教官である私も全面協力しますので、起業の障害となる規制などが存在する場合は、音威子府村に国家戦略特区の申請をしてもらい、その規制を地域限定で緩和するなどしていこうと思っています。

 個人的には、この実験はかなり面白いと思いますし、起業を考えている若者にとっても良い機会になるはずですので、この取り組みに関心のある人は、ぜひ下記まで問い合わせてしてみてください。

https://www.sugimurataizo.com/
office@sugimurataizo.com

(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授 岸 博幸)