トヨタが攻勢をかける新戦略の課題は「脱・技術優先主義」だトヨタが攻勢をかける新戦略の課題は「脱・技術優先主義」だトヨタブースでの一般向けプレゼンは大きな注目を浴びた Photo by Kenji Momota

 このPaletteとは、絵画で用いるパレットを意味し、トヨタとしては部品を共用化するためのEVプラットフォームを想定している。

 EVの部品共用については、トヨタは昨年9月にデンソー、マツダと共同で設立したEV開発企業のEV C.A.スピリットがある。一部メディアでは昨年末に、スズキ、スバル、ダイハツ、日野などトヨタとの関係が深い企業が今後、この新会社に参画する可能性があると報じた。

 また、昨年11月の東京モーターショーでは、トヨタが次世代商用車の『LCV(ライト・コマーシャル・ヴィークル)コンセプト』を発表。トヨタは昨年からカンパニー制となり、CV(コマーシャル・ヴィークル)カンパニーとして、トヨタブース内に初めてトヨタ車体の展示を行うにあたり登場したコンセプトモデルだった。同車は中型ミニバンをベースに、オフィス、カーゴ、またパラリンピックのアスリート用向け移動車といったバリエーションを備えていた。

 こうした一連の流れを見てみると、『e-Palette コンセプト』は決して、唐突に登場した感じはない。

 また、自動車産業が今後、製造・販売業からデータサービス業へと転じていく可能性が高い中、『e-Palette コンセプト』では、一昨年にトヨタが発表したモビリティサービスプラットフォーム(MSPF)の概念をしっかりと継承している。今回は概念のみならず、自動運転の車両制御開発キットをMSPF上で情報共有するためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)化し、トヨタ主導のエコシステムの構築を目指す。