バブル時代の主役銘柄がいよいよ復活の兆し!

 時代とともに株式市場における“主役銘柄”は交代し、いったんその座を他に譲ってしまうと、なかなか復活できないのが相場の宿命でもある。

 首尾よく大相場を展開した銘柄を引き当てても、欲を出しすぎると強烈な反落に巻き込まれかねない。実際、相場全体の地合いが悪い中で孤軍奮闘してきたSNSやスマホ関連の銘柄も、足元では苦戦を強いられている。

 悪決算や訴訟問題の影響で下落基調が鮮明になったDeNA(2432)がその象徴的存在と言えるだろう。

 だが、主役の座から陥落し、歳月が経過すると、再び日の目を見るケースも出てくるようだ。T&Cフィナンシャルリサーチの東野幸利さんは次のように指摘する。

最近の相場では下げ渋っている「老舗内需株」はコレだ!

 「1999~2000年のITバブルで天井をつけた電機・通信や、2006~2007年に大相場を展開した輸出株は依然として苦戦が続く。これらに対し、1989年のバブルのピークに高値をつけて以来、長く低迷が続いていた建設や機械、陸運などの内需株は意外に下げ渋っている。年明け以降も下値を切り上げ、2012年の相場の主役候補として急浮上してくる可能性も十分に考えられそうだ」

 2012年は「老舗の内需株」に要注目だ。

(文/大西洋平)


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