本を読む習慣をつけよう

日本語・英語を問わず、小さいころから読み聞かせを習慣的に続けているのなら、小学生になってからもぜひ続けてください。「もう夜は一人で寝られるようになったし……」と、せっかくの習慣をやめてしまうのはじつにもったいないと思います。

一方、子どもの考える力を育むことを考えると、読んだ本の内容について、親子で会話をするのもおすすめです。「もし○○くんがこの(主人公の)男の子だったら、どうする?」というように物語の世界観を起点にすれば、子どもはどんどん想像力を膨らませて、「僕だったらこうする!」と、とても面白い答えを返してくれます。

また、親自身が読書の習慣を持っていることも大切です。アメリカにいたころ、イェールをはじめとしたアイヴィーリーグの先生方と家族ぐるみでおつき合いするなかで、僕の妻が気づいたことがあります。彼らのご自宅のリビングには必ずと言っていいほど、「お父さん・お母さんが読んでいる本」が置いてあるのです。
書斎にこもって本を読むのではなく、子どもの目の前で読書してみせる――これは子どもにも好ましい効果があると思います。なかには「自分や子どもが読んだ本の内容について、家族ぐるみで議論している」という方もいました。親自身が学ぶ姿勢を持っているかどうかは、子どもの知的成長を左右するポイントになると思います。

さらに、英文が読めるようになってきたら、一人で本を読むように促しましょう。自分で読めた物語に関して、大人と話をできれば理想的です。
いきなりそこまでは無理にしても、英語の本を読み聞かせるときに、「このページはお母さんの代わりに読んでみない?」と聞いてみるのもいいでしょうし、一冊まるごとを子どもに読み聞かせしてもらい、こちらから感想を言うやり方もあります。
「英語だから難しいかな」というのは大人の思い込みです。英語に親しんでいる子にとっては、どちらも同じ覚えたての言葉。「読めることの喜び」を実感できるよう、できるだけ機会や書籍を用意してあげましょう。

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