▼I Can Read!(HarperCollins)
幼児向けを含め6レベルに分かれたリーディング素材シリーズです。ネイティブの子どもたちなら必ず読む文学が収録されています。以下4シリーズとも、WEB上のゲームやアクティビティのサポートも充実していますので、多角的な学習に向いています。

▼Step Into Reading(Penguin Random House)
マンガや映画の主人公のお話も含まれたシリーズで、子どもたちが好きそうな分野の本が5段階のレベルで幅広く揃っています。「Dr. Seuss」のシリーズもこちらに収載あり。

▼National Geographic Readers(National Geographic)
興味深いサイエンスのトピックが各テーマに沿ってわかりやすい文体で書かれています。レベルは全部で4つ。ナショナルジオグラフィックの美しい写真つき。

▼Oxford Reading Tree - Read with Biff, Chip and Kipper(Oxford University Press)
リーディング用の物語シリーズ。音声CD付きの購入をおすすめします。薄い冊子形式の本をすべて読み終えると、かなりの達成感が味わえます。

「リピーティング」で子どもの脳が変わる

文字を使った学習が増えてきましたが、音が中心であることは忘れないようにしてください。といっても、フォニックス練習だけでは子どもも飽きてしまいます。
そこで取り入れるといいのが、文(センテンス)のリピーティングです。子どもとやる場合も、何も特別なことはありません。ネイティブがセンテンスを読み上げたあとに、同じ文を繰り返します。親子で一緒にやれば、ゲーム感覚で楽しく実践できると思います。

このときのポイントは、文字を見ないようにすること。ちょっとした短文やストーリーでも、耳を集中させて聞こえたままを発音するようにします。英語の耳を育てるには、文字は使わずに「耳と口」を鍛えるのがおすすめです。

とはいえ、子どもの場合は難易度の調整が必要です。最初は「単語」や「短めの文」からはじめるのがいいでしょう。慣れてくるにしたがって、長めの文へとレベルを上げていきます。スピードについていけないようであれば、音声の再生速度を落とすなどの工夫をして、子どもがいやにならないよう注意しましょう。

※注:本記事の内容は『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から抜粋・再構成したものです。記事中の参照文献・おすすめ教材などは、こちらのサポートページでご確認いただけます。
「世界最高の子ども英語」専用サポートページ
https://booksdiamond.wixsite.com/childenglish

【著者紹介】斉藤 淳(さいとう・じゅん)
J PREP斉藤塾代表/元イェール大学助教授/元衆議院議員。
1969年、山形県生まれ。イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。研究者としての専門分野は比較政治経済学。ウェズリアン大学客員助教授、フランクリン・マーシャル大学助教授、イェール大学助教授、高麗大学客員教授を歴任。
2012年に帰国し、中高生向け英語塾を起業。「第二言語習得理論(SLA)」の知見を最大限に活かした効率的カリキュラムが口コミで広がり、わずか数年で生徒数はのべ3,000人を突破。海外名門大合格者も多数出ているほか、幼稚園や学童保育も運営し、入塾希望者が後を絶たない。
主な著書に、『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)のほか、10万部超のベストセラーとなった『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)、『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(NHK出版新書)、また、研究者としては、第54回日経・経済図書文化賞ほかを受賞した『自民党長期政権の政治経済学』(勁草書房)がある。