宿泊ポイントは10%還元で
囲い込みを狙う

 ネットショッピングで大きく伸びているのは「旅行の分野だ」というが、筆者もいわゆる宿泊サイトでビジネスホテルの予約をすることが多い。しかし最近では「公式サイトでの予約が最安値です」とうたう「べストレート宣言」をするホテルチェーンがほとんど。主なところでは、アパ(APA)ホテル、コンフォートホテル、スーパーホテル、東横イン、ワシントンホテルなどだ。

 加えて、独自のポイントシステムを導入し、高い還元率をアピールしている。大手宿泊サイトの場合のポイント還元率は通常で、じゃらんネット2%(Pontaポイント)、Yahoo!トラベル1%(Tポイント)、楽天トラベル1%(楽天スーパーポイント)だが、ビジネスホテルの独自ポイントはおおむね10%と、大手宿泊サイトの5~10倍だ。

 公式サイトからの予約なら10%還元をうたっているのが、アパホテル、ドーミーイン、リッチモンドホテルなど。さらに、独立系のホテル415軒(2018年1月23日現在)が参加する共通ポイントシステム「Aカード」も、宿泊料金100円(税別)ごとに10ポイント貯まる。通常料金で10%以上、割引料金(会員特別料金)で5%以上となっている。

 一定のポイント数が貯まると、宿泊料の値引きに使えるだけでなく、キャッシュバックしてくれるチェーンもある。例えばアパホテルは、宿泊料金で5万円使えば5000円の現金還元、先のAカードなら、5500ポイント貯めると現金5000円、9750ポイント貯めると現金1万円、1万9000ポイント貯めると現金2万円が戻るという。ビジネスホテルの宿泊料金は安いに越したことがないのだが、Aカードで5500ポイント貯めるには1泊9500円の場合なら6回の宿泊が必要という計算になる(ポイントの有効期限は最終利用から1年半)。

 スーパーホテルでは、期間限定で公式ホームページから予約した場合、1泊1室につきスタンプ1個をカードに捺印する「とくとくECO泊カード」を実施。スタンプ2個貯まると次回の宿泊時に1000円のキャッシュバック、あるいはスタンプ5個貯めて次回の宿泊時に3000円のキャッシュバックがある(2018年3月末までの期間)。

 また、ロイヤルグループであるリッチモンドホテルは、10%還元で貯まった1000ポイントをロイヤルホスト等で使える500円分のロイヤルグループ商品券と交換できる。さらにクラブ会員証提示で、ロイヤル、ロイヤルホスト、天丼てんやなどでの飲食料金が10%割引となる。

 特にキャッシュバック制度は、期間を設けていることもあり、お客の囲い込みにつながりやすい。最安宣言をして会員を集め、高還元率のポイントを付与し、リピーターになっていただくという戦略だ。

 ただし、「最安」宣言には落とし穴もあり、あくまで「宿泊サイトと同日同条件の場合に限り」との但し書きがある。宿泊サイトのポイントアップや早割などのキャンペーンプランの場合、そちらのほうが安いケースもあるので、比較は必ず必要だ。