看取りの現場にも「医療」が

 医療の「介入」は看取りの現場でも広がりそうだ。特養で配置医師が施設の求めに応じて、早朝・夜間または深夜の急変時に訪問して診療した場合に報酬を加算する「配置医師緊急時対応加算」を新設した。早朝・夜間は1回当たり6500円、深夜は同1万3000円と高額だ。

 特養内で入所者を看取った時に、医療側との連携がとれていれば「看取り介護加算」も増額することにした。

 その連携条件は、緊急時の注意事項や病状などについての情報共有の方法や曜日・時間帯ごとの医師との連絡方法、診療を依頼するタイミングなどについて配置医師との間で取り決めが成されていることだ。

 改定後には、1万2800円の死亡日加算を3000円増額し、死亡日前々日・前日加算を1日当たり6800円から1000円増額した。

 特養が配置医との関わりを深め、さらに看取りを増やしていけるようにとの思いが、手厚い加算からうかがえる。

 特養だけでなく、在宅で亡くなる際にも医師の関与を積極的に後押しすることになった。そのため、ケアマネジャーに対して新たに「ターミナルケアマネジメント加算」を設けた。月に4000円である。

 がん末期の患者宅に、亡くなる2週間以内に2日以上訪問して、その状況を主治医に伝え、助言を得ることによる加算である。

 ケアマネジャーが通常ケアプランを作成する際には、関係する専門職を集めたサービス担当者会議で検討されるが、ガン末期の場合はその召集を不要とし、主治医からの助言さえあれば良しとした。介護職よりも医療職を重視する考え方と言えよう。

 また、ケアマネジャーについては、病院や施設から退院・退所した利用者のケアプラン作成に当たり、医療機関と年間35回以上総合的に連携すれば「特定事業所加算」として、月に1250円得られることにした。

 このほか、ケアプラン利用者の入院時に医療機関への情報提供をより早くするなど、「医療と介護の連携強化」の名のもとで、医療側とのつながりを強く求められるようになった。