「仲間づくり」を進めるトヨタ
覇権主義のVWとルノー・日産・三菱自連合

 トヨタは3位になったものの、過去最高を更新しており、「むやみに量を追わない」(豊田章男トヨタ社長)というトヨタの世界戦略の「質的転換」の方針に繋がる。また、販売台数の数字には出ないが、スバル、マツダ、スズキといった「仲間づくり」も着々と進めている。

 一方VWと、ルノー・日産・三菱自連合は、覇権主義が強い。

 VWは一時ディーゼル車排ガス不正問題でみそをつけたが、アウディなどグループブランドを含めて世界最大市場の中国でトップシェアを確保していることが大きい。ルノー・日産・三菱自連合は、三菱自を手中にすることでゴーン会長の世界覇権の野望を果たそうとしている。

 2年連続世界首位を堅持したVWグループの牽引力は、中国市場販売だ。中国は、5.1%増の418万台となり、この世界最大市場でトップシェアを固める。

 中国でのVWの位置づけは、いち早くサンタナなどで上海工場進出したのに加え、最近ではメルケル独政権と習中国政権との緊密な関係による、国策としてのフォローも追い風になっていると言われる。VWの地元である欧州が432万台の販売であり、中国一国で欧州の販売を抜くのも時間の問題と思われる。

 VWグループは、主力のVWの他、アウディ・ポルシェ・セアト・シュコダ・ランボルギーニ・ベントレーの乗用車ブランドにスカニア・マンの商用車ブランドの販売台数が加わるものとなっている。マティアス・ミューラーVW社長は「現在の車種や技術を発展させ、次世代へ投資する戦略が正しいことが証明された」と世界首位の座確保に自信をのぞかせる。

 だが、一方で母国ドイツでの2017年販売は0.4%減と伸び悩んだ。排ガス不正に関連したブランドイメージ悪化やディーゼル車自体のシェア低下が響いているといった懸念材料もある。ディーゼルに代わって一気に進めよとするVWのEV戦略に、世界市場が今後どう反応するかということになろう。

ルノー・日産・三菱自連合の飛躍は
内外で注目されている

 ルノー・日産・三菱自連合が世界2位に躍り出たことは内外で注目された。ルノー日産連合として国際アライアンスがスタートしたのが90年代末であり、仏ルノーの傘下となった日産をV字回復させてルノー日産連合という国際連携企業を成功させた立役者がカルロス・ゴーン氏だ。