のどの「保湿」と「殺菌」を両立する方法
のどを潤すためには、飲み物を飲むだけでなく、唾液を誘発させることも有効です。唾液には、殺菌成分が含まれています。唾液は、ウイルスなどの侵入者に対する最初のブロック機能の役割を果たします。
唾液を出すには、飴玉を舐めたり、ガムを嚙むのが手っ取り早い方法でしょう。ただし、飴玉を大量に食べると、糖分過多や虫歯などのリスクが伴います。
その点、ガムは、キシリトール配合のものなど、砂糖不使用や砂糖含有量の低い商品がたくさん市販されています。味はなくなりますが、嚙んでいる間、唾液を常に出し続けることができるということが、のどの保湿効果という点でガムが有効な理由です。
また、「嚙む」という行為それ自体に、心身のストレスを解消する効果があることが明らかになっています。よく嚙むことで、短期記憶の能力が向上することもわかっています。ガムを嚙みながら仕事できないという人は、休憩時間に嚙むことをおすすめします。
ただし、ガムを嚙む場合は20分以上嚙むほうがより効果的とのデータもあるので、できれば長めの休憩時間に嚙むのがよいでしょう。
『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』では、このほか、日常生活の中で風邪リスクを激減させる具体策を詳しく紹介しています。
仕事を休めないビジネスパーソンはもちろん、結婚式や旅行など重要なイベントを控えた方、受験生やその家族、妊娠中の方など、絶対に風邪をひけない時期に、ぜひ本書の内容を実践し、肉眼で見えない風邪ウイルスと戦う正しい方法を身につけてください。