<ポイント提示型>
ポイント提示型は、スピーカーの主張(メイン・メッセージ)を支える論点(ポイント)を並列に示し、解説するスタイルです。聴衆に対して、自らの考えを端的に伝えたいときや、あるテーマをすっきり分かりやすく説明したいときに効果的です。
<問題解決型>
問題解決型は、まず問題点を提起し、それを解決するためにはどうすればよいか、その解決策を実行するとどんなメリットがあるのかを示し、最後に、聴衆に対して具体的な行動を促すものです。オバマ大統領を始め、アメリカの政治家はよくこの型を用います。
<ストーリー型>
ストーリー型は、実体験とそこから学んだ教訓を、状況説明から葛藤、解決に至るまで物語の形式で伝えるものです。聞き手が話の内容を疑似体験できるため、論理的な展開に比べて共感を呼びやすいのが特徴です。
このほかにも、これらの「合わせ技」という手もあります。スティーブ・ジョブズも基本はポイント提示型を取り、その中で効果的にストーリーを取り入れていました。詳しくは巻末で紹介する拙書をご覧ください。
ステップ4:聴衆の注意を引きつけるオープニング
オープニングは、いわば「つかみ」の部分です。聴衆は最初のうちは懐疑的であり、話し手を注視し、聞くに値する話だろうか、信頼のおけそうな人か、などさまざまな思いを巡らせています。
そんな聴衆から、本題に入る前の数十秒から数分の間で、関心や好意的な姿勢を引き出さなければいけません。そこで必要なのが、「聴衆の関心をつかむ」「聴衆と心を通い合わせる」「テーマとロードマップを示す」の3点です。これは、具体的な事例を見ていただくのが一番手っ取り早いかと思います(拙書で代表的なパターンを紹介しています)。