ステップ5：記憶に残るクロージングで締めくくる
締めくくりかたによって、スピーチ後の印象はずいぶん異なります。にもかかわらず、「そろそろ時間ですので終わりにします」といったように、あっさり終わってしまう方が多いように思います。それはあまりにもったいないことです。
基本は、メッセージを改めて要約し、しっかり記憶に残るようにすることですが、その他に、聴衆に対して具体的なアクションを示して行動を呼びかける方法があります。
また、引用を用いて、自分の思いを人の言葉で語るという方法もよくとられます。スティーブ・ジョブズは若き日のバイブルだった『全地球カタログ』から、「ハングリーであれ、愚かであれ」（Stay hungry, Stay foolish.）という言葉を拝借し、『ハリー・ポッター』で有名な作家Ｊ・Ｋ・ローリングは、ハーバード大学の卒業式のスピーチの最後で有名な古典を引用しました。
以上、駆け足で紹介しましたが、オープニング、ボディ、クロージングの三部構成でメリハリをつけることで、スピーチは成功を収めること間違いありません。
次回は、いよいよ最終回となります。原稿づくり、リハーサル、そして本番における留意点を解説します。
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