私にも「啐啄同時」が起こった

本当に数え切れないほど、そうしたありがたい偶然がありましたが、中でも印象的だったのは、数年前、ある研修旅行で起きた出来事。

海外での研修だったため飛行機での移動だったのですが、たまたま偶然が重なって、本来予約していた座席ではなく、ファーストクラスに搭乗することになりました。

当時、ファーストクラスに乗ること自体が初めての経験。

しかも驚いたことに、隣の席には、長年尊敬し、憧れを抱き続けてきた、ある実業家の方が座っていたのです。

断捨離を思考のツールとして磨き上げていく中で、幾度となくその方を囲んだ勉強会や講演会にも参加してきましたが、直接、1対1でお話ししたのはその時が初めてでした。

会話自体は何気ないものでしたが、非常に感慨深い時間を過ごしました。

この偶然の出会いそのものが「今までやってきたことは間違ってなかったんだ」と背中を押してくれるような励ましに感じたことを、今でもハッキリ覚えています。

1人黙々とモノの断捨離をしていく中で、私と同じように「啐啄同時」を彷彿させる思いがけないことが起こり、人生が劇的に変わったと言われる方は少なくありません。

そんな方の実例を紹介します。