西條 この方法で、山田町、釜石市、気仙沼市、南三陸町、石巻市、東松島市、仙台市、南相馬市、会津若松市など被災地の各地に家電受け入れ拠点をつくり、そこに直接家電を送ってもらいました。
あと、中古家電や拠点ベース型だと、多様な家電を集めることには向いているんですが、扇風機やストーブ、コタツ、ホットカーペットといった季節物の家電を、大量に集めるのは難しいんです。
――確かに、いますぐ扇風機だけ1000台集めます、といっても難しそうですね。
西條 そうなんです。ですから、そこで、専用のECサイトを立ち上げて、支援者に購入してもらった家電を必要としている被災者に届けるという新たな仕組みをつくりました。できるだけ地元から家電を購入することで、地元経済にも寄与するようにしつつ、「PayPal」のカード決済を行うことで、ネットショッピングで注文をするように遠方からでも気軽に参加できるようにしたんです。
――おお、それはいいですね。誰でも気軽に参加できる。
西條 はい。この方法で、扇風機を6000世帯、アイロンを1500世帯、冬物家電を1万3000世帯以上に届けることができました。また「ミシンでお仕事プロジェクト」では400名以上の方の雇用創出につなげていきました。
<動画4 ミシンでお仕事プロジェクトの風景>
また最近では同じく自立支援系のプロジェクトとして「手に職・布ぞうりプロジェクト」も本格始動させました。
――すごいですねえ。どれも言われてみれば、それはいいと思うのですが、自分で思いつくかといわれたらとても思いつきそうもありません。ありがとうございました。
連載第3回目の明日は、「組織の不合理はなぜ起きるか?――合理的に議論するための原理とは」に迫ります。今週金曜日まで毎日続く「人を助けるすんごい仕組み」の連載をお楽しみに!
『人を助けるすんごい仕組み』刊行記念、緊急セミナーのお知らせ
日 時|2012年3月7日(水)19:00開演(18:30開場 20:30終了予定)
会 場|東京・原宿 ダイヤモンド社9F セミナーホール(東京都渋谷区神宮前6-12-17)
料 金|入場無料(事前登録制)
定 員|60名(先着順)
お問い合わせ先|ダイヤモンド社 書籍編集局 ☎03-5778-7294(担当:中島)
※詳しくは、こちら。
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」チャリティイベント
『3.11 縁から絆へ~ずっと忘れない』開催のお知らせ
日 時|2012年3月11日(日)14:30開演(14:00開場)
会 場|ザ・ガーデンホール(恵比寿ガーデンプレイス内)
出 演|トーク:西條剛央、宮本亜門 ライブ:大貫妙子、沖仁、cocoon
料 金|3,900円(全席指定・税込)
予 約|サンライズオンライン
チケットぴあ (Pコード:162-044) 0570-02-9999
ローソンチケット(Lコード:78978) 0570-084-003
CNプレイガイド 0570-08-9999
※ホールロビーにて被災地支援に関する展示や物販を行います(13時~19時、入場無料)
※チケットに関するお問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
※イベントの日時・時間については急な変更等ある場合がございます。詳細は各店にお問い合わせください。
※定員になり次第、チケットの発行を終了させていただきます。
なお、当サイトでのチケット完売のご案内は遅れる場合があります。
チケットの残数については上記へお問い合わせください。
残席がわずかとなっておりますので、いますぐお申し込みください。
【関連サイト】
・ふんばろう東日本支援プロジェクトHP
・本で社会を変えよう!チャリティーブックプロジェクト
・1か月にランチ1回分(1000円)からの支援の新しいカタチ「ふんばろうサポータークラブ」
・マンガ・イラストチャリティーオークション
【新刊のご案内】
『人を助けるすんごい仕組み~ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか~』
「あらゆる仕事の場で役に立ってしまう本になったと思う。」――糸井重里
アマゾンの「ほしい物リスト」を援用し、2万4000個の物資を被災地へ届けたり、「重機免許取得プロジェクト」で計200人以上の重機免許取得者を生み出したりと、行政や日本赤十字社もできない支援の仕組みから、1000人超の組織を無給で運営する秘密、トラブルを減らすための7か条まで、ぜんぶ一挙に公開!大反響!糸井重里氏との対談『西條剛央さんの、すんごいアイディア。』も著者視点で新収録!ぜひご一読ください。
ご購入はこちらから!→ [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス]
早稲田大学大学院(MBA)専任講師(専門は心理学と哲学)。1974年宮城県仙台市生まれ。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表。
自身が創唱した構造構成主義を用いることで、ボランティア未経験ながら、日本最大級のボランティア・プロジェクトへと成長させる。
遠方からでも参加できる新たな仕組みを作ることで、3万回以上の物資支援や、2万5000世帯以上への家電支援を実現。主著に『構造構成主義とは何か』など。
【ふんばろう東日本支援プロジェクトHP】