転職ドリーマーから抜け出すことはできるのか?

 ここまで、8つの失敗パターンについて述べてきました。では、転職ドリーマーは、変わることはできるのでしょうか?

 実は、人材紹介会社のキャリアコンサルタントは、転職ドリーマーだと思った場合、その人が自分を見直すためのカウンセリング的なことを試みることが多いそうです。しかし、あくまで転職ドリーマーが人材紹介会社と接触するのは、転職先の開拓が目的ですので、そうしたアドバイスを受け入れてもらえることは稀だそうです。

 転職ドリーマーが自ら変わろうとすることは、現時点では転職活動を諦めることであり、根本的に自分のあり方を考え、その現状を見直すことに他なりません。これは、たとえば面接のテクニックをマスターするのとは違い、かなり時間を要することです。ですが、もしここで、今までの自分のキャリアを真剣に振り返り、そこからの気づきをもとに現状の業務での成果発揮に取り組めば、その後のよりよいキャリアにつながっていくものと思います。

 転職ドリーマーから抜け出すには、どのようなことに留意すればいいのでしょうか。そもそも、成功の法則はあるのでしょうか? 実は、自発的で明確な軸を持っている方々には、共通の特徴があったのです。次回は、共通の成功法則について考えてみたいと思います。


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