UV分析によると
NAIRUは「2.5%程度」

 筆者は、NAIRUを「2%台半ば」と推計してきた(過去記事2017年12月28日付け「安倍政権5年間の通信簿は雇用の確保で70点の及第点だ」参照)。

 NAIRUの推計方法には、UV分析による方法と潜在GDPによる分析がある。

 まず、「職業安定業務統計」による欠員統計を利用してUV分析をしてみる。

 UV分析とは、縦軸に失業率(U、通常は雇用失業率)、横軸に欠員率(V)をとり、失業率を需要不足失業率と構造的・摩擦的失業率に分解し、その動向からNAIRUを算出するものだ。

 まず、1963年からのUV図を描いてみよう(図2)。

 この図では、横軸を欠員率=(有効求人数-就職件数)/(有効求人数-就職件数+雇用者数)、縦軸を雇用失業率に対応する完全失業率としている。

 これを見ると、1980年代は、左下方にシフトしてNAIRUが低下し、90年代には逆に右上方にシフトしNAIRUが高くなっていることがわかる。動きとしては右回りになっていることもわかる。