「クリエイティブ・アファメーション」プログラムとは
出版社の社員たちを変えてしまったもう1つのプログラムが、「クリエイティブ・アファメーション」だ。自分が創造的だという考え方を養い、強化するために、創造性に関するポジティブな側面を書き留めて、そのリストを利用する方法である。一見単純に見えるが非常に効果的なテクニックだ。ぜひやってみてほしい。
人間は、自分や自分を取り巻く環境について「真実だと想像している」姿に従って感情がわき起こり、行動する。真実だと想像しているものが、実際の真実になる。人は、心の中で描く自画像通りの人間になるのだ。つまり、自分自身を敗北者として見ていれば、それだけで勝つことは不可能になってしまうし、自分が勝利を得る姿を鮮明に思い描いていれば、それだけで計り知れないほど成功に近づく。
自分が創造的であることを視覚化することから始めよう。まず数分間、自分に創造性があり、創造的な存在であることを肯定するフレーズをいくつかメモする。「私は創造的/クリエイティブだ」でもよいし、「私はアイデアを得るために、タイミングよく正しい行動をしている」など具体的なことでも構わない。
次に、書いたメモから1つを選び、それのフレーズを20パターンのバリエーションに書き換える。表現だけではなく、一人称、二人称、三人称も使って書く。例えば「私、マイケルは創造的な人間である(一人称)」「マイケルは創造的なヤツだ(三人称)」「マイケル、君はクリエイティブだなあ(二人称)」……「私は本当に創造的だ(表現違い×一人称)」「マイケルはこの集団の中で最も創造的な人だ(表現違い×三人称)」「マイケル、君は創造性に恵まれているよ(表現違い×二人称)」……そんな調子だ。