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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

iPadもスマホもいらない時代の到来って、
ちょっと早すぎ?!

安間裕
【第4回】 2012年2月29日
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 「Tシャツに、その人のプロファイルとか、ブログの内容とかがテロップみたいに流れる」という技術は、応用がいろいろ考えられます。

 相手の顔を認識をして、その人の「自己紹介」が、その人のどこかに映し出される。でも、その人の名前などが「Tシャツにテロップで流れたら」または「その人の額に映し出されたら」コントみたいでお笑いです。

 正直、コントみたいでも、最近、とみに物覚えがおぼつかなくなってきていて、久しぶりに会った友人と、名前を誤魔化しながらコミュニケーションをしている私には、とてもありがたい話ではあります。

 「リアルタイム・ビジネス」への貢献という意味では、この事例は、「店舗に来るお客様の顔などで、その方の購買履歴などを瞬時に認識できる」ことにつなげられます。前回ご紹介した、「ロエベ」の試みに代表される店舗改革向けのARと、この「現実拡張」型ARの融合は(量販店で、商品の前で「この製品の消費電力」とか言うと、商品に映し出されるとか…)、顧客志向型のサービスの差別化の大きな武器になるのではと思っています。

 この考え方は、お客様と接するすべてのビジネスに貢献できますね。

 この技術をもってすれば、本当に「ど根性ガエル」が現実のものになります。近い将来、みんな「ピョン吉」みたいな動く何かがくっついたTシャツを着て歩く時代が来るのかもしれません。

 世の中全員「ヒロシ」になっちゃう時代、もしかして到来?

 これで、AR特集は終わりにします。私が今回書いたことで、「リアルタイム・ビジネス」のために、ARをいかに役に立てていくかという「方向」に、いろいろな思いを巡らせていただけたとすると、とても幸いです。

 最初の二つのARは、もう、「今日」の話です。最後のARは「明日」の話です。ビジネスは「未来」を楽しまないとつまらないと思います。是非、「今日」と「明日」に思いを巡らし、皆さんの、それから、皆さんの後輩たちのために、ビジネスの成功にお役に立てていただければ幸いです。

 もしお時間があれば、最後に、「SixthSense」の最新のビデオをご覧ください。これ、完璧SFです。

 次回は、「Hadoop」という新しい技術と「クラウド」がもたらす、「リアルタイム・ビジネス」について書いてみたいと思います。

 これも面白いので、お楽しみに。

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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