党代表はあまり前に出ずに引っ込んでいた方が党所属議員たちは活躍できると考える向きもあるが、やはり方向性を示し、時に引っ張っていくことは必要で、それがなければ党がバラバラになってしまいかねない。枝野代表については、例えば、基本政策を議論した際にも少々大人しめであったと聞いている。

 要は、程度とバランスの問題なのだが、もう少し枝野幸男議員の代表としてのリーダーシップを発揮してもいいのではないか、ということである。

 具体的には国会審議における対応方針を、明確に示す、党としての今後の在り方、方向性を、折に触れて繰り返し示す、様々な政策的、政治的問題が明らかとなった際の対処方針について適時適切に示すといったこと。

 とかく風評や観測気球が飛び交いがちな永田町の世界にあって、特に新人議員や当選期数の若い議員たちにとっては党代表のリーダーシップはまさに羅針盤であり、心置きなく国会活動、政治活動を行う原動力、追い風となるものでもある。

このままの状態では
期待された程の力や役割は発揮できない

 以上、立憲民主党が再生するための処方箋について、重要性と緊急性が高いものに関し書いてきた。

 言うは易く行うは難しではないが、問題はこうしたことを実行できるかである。これまでその存在が否定されてきた森友問題に関する決裁文書の原本が実は存在し、提出されたことで国会は空転、19日に参院予算委員会で集中審議が行われることとなったが、今後の国会審議の行方についてはまだ予断を許さない状況である。

 このままの状態では党としての、有権者から期待された程の力や役割は発揮できない可能性が高いであろうし、希望の党の党内政局の今後の行方次第で希望の党と民進党が統一会派を組むことができるようになれば、野党第1会派の地位を希望・民進連合に奪われることになるかもしれない。

(室伏政策研究室代表・政策コンサルタント 室伏謙一)