そもそも日本人が心疾患で亡くなる確率は、先進国の中でもっとも低い。もともとアルコールに強く心疾患で亡くなる確率が非常に高いフランス人などは、赤ワインをたくさん飲むことでレスベラトール(ポリフェノールの一種)の効果を得ることができる。

 しかし、西欧諸国に比べて体質的にアルコールに弱い日本人がフランス人と同じことをしようとしたら、レスベラトールの効果よりもアルコールのダメージの方が大きくなってしまう。それによって、肝臓病や肝臓がんになるリスクがぐんと上がってしまう恐れがあるのだ。

 アルコールの1日の適量は、人種や男女、体質などによってかなりばらつきがあるが、厚生労働省では、肝臓に負担がかからない上限として、男性はアルコール量20g、女性は10gとしている。

 これをアルコール12%のワインで換算すると、男性ならグラス2杯弱、女性ならグラス1杯弱が適量となる。

 お酒好きの人にとっては「足りない!」と思ったかもしれない。しかし、自分の健康のことを考えたら、赤ワインでもその他のアルコール類でも、毎晩の晩酌はやはり“ほどほどに”が鉄則なのである。

 基本的に、絶対食べてはいけない食べ物は存在しないが、「食べ方」次第で体への影響は大きく変わってくる。

「なんとなく健康に良さそう」「なんとなく太りそう」というイメージや、メディアで紹介されている食事法をやみくもに実践すると、思わぬ落とし穴にはまってしまっているかもしれない。