働きたいけれど働けずにいる人を
地道に支援することの意義

 とはいえ、就労支援を通じて、このように50代になってからでも、本人が希望すれば、引きこもり状態から脱して働きに出ていく事例はなかなかレアなことであり、注目される。その実習の場として、数多くの利用者を受け入れてきた中心会「えびな北高齢者施設」の三浦正光所長は、「皆さん、お年寄りを喜ばす受容のプロだから、そういう日頃から対応しているコミュニケーションが良かったのかもしれない」と話す。

 何がきっかけで、長い引きこもり状態からバイト生活などに切り替えようと思ったのか。その本人の思いを知ることは、まだ若い親子の世代も含め、誰ともつながりのない多くの当事者や家族にとって、希望が持てる話だと思う。

 そんな貴重な伊藤さんの話は、3月23日、「働きたいけれど働けずにいる人に聴いてほしい話」というセミナーで聞くことができる。

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 なお、毎日、当事者の方を中心に数多くのメールを頂いています。本業の合間に返信させて頂くことが難しい状況になっておりますが、メールにはすべて目を通させて頂いています。また、いきなり記事の感想を書かれる方もいらっしゃるのですが、どの記事を読んでの感想なのか、タイトルも明記してくださると助かります。

(ジャーナリスト 池上正樹)