短い期間にプログラムを凝縮する
僕たちの会社で短期間の集中プログラムを行っているのはそのためだ。
6ヵ月かそれより長いプログラムを運営しているインキュベーターも多いが、それでは長すぎる。
プロセスをずるずると引き延ばしていいことは何もない。
僕たちは反対のやり方をする。
1ヵ月かもっと短い期間にプログラムを凝縮し、その中で起業家にアイデア、教育、指導、チャンスをふんだんに与える。
ファウンダーズ・スペース社は「超高速」アクセラレーターで、起業家は毎日、朝から晩まで必須の課題について集中講義を受け、きめ細かなワークショップと多くのフィードバックが与えられる。
時間を制限することで、密度が濃くなり、よくある3~4ヵ月間のインキュベーションよりも、ちょっと長めのハッカソン(ハック×マラソンの造語。もともとは、プログラマーやデザイナーで構成された複数のチームが規定の時間や日数でプログラミングに没頭し、アイデアや成果を競い合う開発イベント。近年はIT以外の業界でも活用されている)のような経験ができる。
現在の一番人気は2週間のプログラムで、今すぐに立ち上げと運営を目指す海外のスタートアップがシリコンバレーにやってくる。
その多くは、数ヵ月先まで待ってからプログラムの最終日に投資家にプレゼンテーションをするやり方を好まない。
彼らがシリコンバレーにいる時間は限られている。
だから、素早くやり方を見出す必要があるのだ。