「いいね!」もハッカソンから生まれた
ハッカソン的な短期集中プログラムには次のような多くの利点がある。
・緊迫感がある
・プレッシャーの下でチームに使命感と絆が生まれる
・仕事にやりがいと重要性を感じられる
・1つのことだけに集中できる
・コミュニケーションとコラボレーションが緊密になる
・メンバーが最善を尽くすことを強いられる
・目標に届いた時の達成感が大きい
ニューヨーク証券取引所に上場した〈シャッターストック〉は、年に1度24時間のハッカソンを開催し、新しいアイデアを募り、社員同士のコラボレーションを促している。
シャッターストックは5000万点を超える無料のストックフォト、グラフィック、イラスト、動画、音楽を集めたコンテンツ共有企業だ。
彼らのハッカソンからは最高のアイデアの1つ〈スペクトラム〉が生まれた。
スペクトラムは色彩別に写真を検索するツールだ。
フェイスブックもハッカソンを開催する。
そこから生まれたのが、〈「最高!」ボタン〉だ。
今では「いいね!」として知られている。
要するに、凝縮された短い時間の中でアドレナリンが湧き出るような環境に置かれたチームは、脳細胞が刺激され、そうでなければ決して思いつかないようなアイデアやイノベーションが湧くことがある。
そのうえ、メンバーが普段のオフィス環境ではできない形で、チームとして力を合わせることができる。
もちろん、この状態を長く続けることはできないが、厳しい締め切りを設けてイノベーションを触発すれば、優れた結果を生み出すことができる。
カギになるのは、チームが全力疾走し、何かを創り出し、その後回復できるような形で、締め切りを設定することだ。