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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

“元気玉”IT、「ハドゥープ」は
IT投資余力のない企業の味方?!

安間裕
【第5回】 2012年3月14日
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“元気玉”ITの歴史

“元気玉”ITには「グリッド・コンピューティング」という、ご先祖様がいます。

 今を去ること、2000年前後から、主に、科学分野で提唱されてきました。

 これは、インターネットに接続された世界中のパソコンなどの小さなコンピュータを結集させ、使われていない時を有効活用し、世界一のスーパーコンピュータと同等の処理を行っちゃおうという、蓮舫さんが泣いて喜びそうな“元気玉”ITです。

 グリッド・コンピューティングでは、とても面白い、いくつか実験的な試みが行われてきました。その代表的なものをいくつか紹介します。

 まずは、地球外生命体探索プロジェクト「SETI@home(セティ・アット・ホーム)」。

 ジョディ・フォスター主演で映画化した「コンタクト」プロジェクトの一部で、専用のスクリーンセイバーをダウンロードすると、皆さんのパソコンが、いつの間にか、壮大な実験の一部になっているというものです。

 それから、タンパク質の折り畳み解明プロジェクトの「Folding@home(フォールディング・アット・ホーム)」。さらには、陽子ビームの安定性の計算プロジェクト「LHC@home(エル・エイチ・シー・アット・ホーム)」。

 どれも、文系の私には、何のこっちゃ分かりませんが、「タンパク質の折り畳み解明」は何万という多くの難病患者を救い、「陽子ビームの安定性」は、35ヵ国140ものコンピュータセンターの一体化を実現している、ものすごい規模のプロジェクトです。

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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