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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

“元気玉”IT、「ハドゥープ」は
IT投資余力のない企業の味方?!

安間裕
【第5回】 2012年3月14日
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 一方、Hadoopの悩みは、小さくて安価とはいえ、多くのサーバーを必要とすることです。これらを、通常、他の用途で使用しているのであれば、コンピュータ資源を無駄なく活用するという、グリッド・コンピューティングの思想に準じた素晴らしいことですが、そうでない場合は、結構、「悩み」どころです。

 そこで、Hadoopとクラウドの組み合わせが活躍することになります。

 「自前で小さいサーバーを並べる」か、「クラウドを活用する」かは、使用頻度などをよく考えて、慎重に判断する必要があります。

 とはいえ、「サーバーを使った分だけ課金される」Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)などのクラウド・サービスを活用することで、上記の悩みが解決されるわけです。AWSは、例の「日本のスーパーコンピュータが世界一になったコンピュータ合戦」で、Hadoopを使って50位以内に入るぐらいの威力をすでに持っていることも事実です。

 日本では、ITを維持するためのコストが非常に大きく、欧米では、新規投資が、反対に60%以上を占めているという報告もあります。

 我々も、ある超大手運送業様に対し、まだHadoopが登場するずっと以前に、独自で同様の技術を開発し、年間45%ものコスト削減を実現し、残った分を新規の戦略的投資に充てる余力を生み出しました。

 それから、Hadoopのもうひとつの価値は、IT投資余力がなかった中堅企業の方々にも、安価で高速な処理を手に入れるチャンスを広げたことにあると思います。

 「大量処理は高い」だから「高い大型コンピュータは仕方がない」と諦めないでください。Hadoopを武器とし、リアルタイム・ビジネスに、一歩でも近づけていただければ幸いです。

 今回が「バッチ処理」をゼロに近づけるテクノロジーのご紹介だとすると、次回は、「バッチ処理」を無くせるかもしれない、Fusion-io(フュージョン・アイ・オー)というテクノロジーのご紹介をしたいと思います。

 お楽しみに!!
 

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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