「なぜかうまくいかない人」に共通する“焦り”のサインとは?
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

肩に力が入るとうまくいかない理由
今日は、「肩に力が入るとうまくいかない」というお話をしたいと思います。
何かに取り組むとき、つい「肩に力が入る」ということがありますよね。
もちろんこれは比喩ですが、気合いが入りすぎて空回りしてしまう状態を指しています。
過度な期待で前のめりの状態
本来は、体全体にエネルギーを注ぐべきであり、やりたいことがあるなら、全力で取り組むことは悪いことではありません。
しかし、「肩にだけ」力が入っている状態は、焦りや不安、過度な期待が前に出てしまっている状態なのです。
肩に力が入ると本質に集中できなくなる
肩に力が入っているとき、人は「うまくいくかな」「成功するかな」といった未来への期待に意識が向きます。
すると、本来注ぐべき「目の前の作業」や「本質的な行動」に力が注げなくなってしまいます。
つまり、自分の本来の目的とはズレたところにエネルギーを使ってしまっているのです。その結果、物事がうまく進まなくなりがちなのです。
焦りや不安は魅力を下げてしまう
また、外から見ても、肩に力が入って焦っている人には魅力を感じにくいものです。
「なんだか余裕がないな」と受け取られてしまい、警戒心さえ抱かれることもあります。
特に人との関係性が関わる仕事や交渉では、「この人、なんか焦ってるな」と思われると、不利な立場になりやすいのです。
肩に力が入ると立場も弱くなる
こちらが必要以上に前のめりな姿勢を見せると、相手には「この人は自分の立場が弱い」と認識されてしまうことがあります。
その結果、対等な関係が築けなくなり、かえってやりづらくなってしまいます。
余裕のある姿勢のほうが、結果的にうまくいくのです。
自分の行動に集中することが成功の鍵
大切なのは、「肩に力を入れる」のではなく、「自分のやるべきこと」に力を入れることです。
結果ばかりを気にせず、「そのうちうまくいくだろう」と構えて行動したほうが、結果として成功につながります。
仮にその場では思ったような成果が出なくても、本質的な行動に集中していれば、確実に成長していきます。成長している自分は、やがて必ず報われます。
肩に力を入れると成長を妨げてしまう
一方で、肩に力が入っている状態では、本当の意味での成長が妨げられてしまいます。
期待や不安ばかりが先行し、実際の行動が伴わなくなるため、物事がうまくいかない連鎖が始まってしまいます。
その結果、「何をやってもうまくいかない」と感じ、ますます空回りしてしまうのです。
肩の力を抜いて、やるべきことに集中しよう
だからこそ、肩に力を入れずに、自分のやるべきことに集中する姿勢が大切です。
焦らず、期待に振り回されず、目の前のことに力を注いでいけば、道は自然とひらけていくのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。