日本の将来は明るい？暗い？自分のアタマで考えてみよう！

日本の将来は明るい？暗い？

ちきりん　藤野さんから見ると、日本の将来ってどうでしょうか。

藤野　日本全体をマクロで見た場合に、これからの日本は良くなるか悪くなるかを一概には言えないと思うんです。かつてのように、日本の中にただ居るだけで全員が幸せになれるという時代はやってこない。だから、もう個人によって立ち位置が変わってくる時代だと思うんですね。どんな選択をしたかによって変わるんです。

　今後、衰退産業、衰退企業という沈みゆく船の中で過ごすのか。もし、そこにいるんだったら改革をして戦ってみるのか。あるいは、そういった沈みゆく船から外に出てベンチャーを起こすとか、日本以外の外資に行くとか、いろいろな選択の問題があると思います。日本全体をダメだと悲観的にとらえるのではなくて、チャンスだと思えるかどうか。つまりアクティブに行動する、自分のアタマで考えて行動し、そこで何をすればハッピーになれるのかを自分で考えていくことが大事なんじゃないでしょうか。

ちきりん　私もほとんど同じで、日本の将来は明るいと思いますけど、日本の将来が明るいということイコール、日本の企業がリバイバルするということでは全然ないと思うんです。

　例えばソニーなどの電機メーカーが復活するのではなくて、むしろ、国内の市場でも、ＬＧやハイアールの製品がソニーやパナソニックの製品に取って代わり売れるようになると思います。結果として日本の消費者はとてもハッピーになりました、ということになると思うんですよね。

藤野　従来の常識にとらわれず、こだわらず、自分のアタマで考えれば、いくらでも可能性は開ける状況が今の日本にはあるということですよね。

（2回目に続く）

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