“今、この場の環境”を
何とか楽しいものにできないかと考える
仕事をもっと楽しくしたい――。
最近は、どこの会社に行っても、若手社員の方からこの言葉を聞かされます。
就職する前は、「この会社でバリバリ仕事を頑張るぞ!」と、皆思っていた。
でも、いざ会社に入ってみると、何となく思っていたのと違う……。
それで、会社に不満を持ったり、上司に逆らってみたり。
朝は「今日もイヤだなあ」と出勤して、よその会社の情報を聞くと羨ましく思う……。
頭をよぎるのは、「いつまでこの会社にいるのかな……」なんてこと。
新聞の求人欄を何となく眺めてみたり、「今のままじゃどこも雇ってくれない」なんてビジネス書を読んだり、セミナーに通ってみたり……。
やっていることは、何となく「仕事探し」というよりも、「自分探し」の旅のようです。だから、新しい会社に行っても、また同じことを繰り返してしまいます。いつまで経っても〝楽しい仕事〟は見つからないし、〝仕事を楽しめる自分〟にはなれない……。
でも、そんな皆さんの気持ち、私はよくわかります。
なぜかと言えば、20代のときの私、大林伸安も、毎日仕事がつまらなくて仕方がなかったからです。まるで不満がネクタイを締めて、歩いているようなものでした。