「自分が話さないといけない」という呪縛
そもそも人間は、初対面では緊張する生き物です。それゆえ、その悩み自体はあって当たり前で、気にするほどのことではありません。
むしろまったく緊張しない人間は、「KY」などと言われて煙たがられる風潮があるくらいです。適度な緊張は人間関係の潤滑油とも言えるでしょう。
ただ、過度の緊張が原因で、あなたが望む結果につながっていないというのは、たしかに問題かもしれません。マスターが言うように「まず、自分が何に緊張しているか考えてみる」、つまり、そもそも何で自分が初対面で緊張するのか、具体的に何に緊張しているのか考えてみてください。
これは、性格の問題ではありません。初対面で緊張する人のほとんどが、
「自分が話さないといけない」
「面白いことを言わないといけない」
「役に立つ話をしなければならない」
「会話で楽しませなければならない」
といった、呪縛に囚われています。
ようするに、自分から話をしようとすることばかりに意識がいってしまっている。まさに「自分が話さないといけないという焦り」。これが過度の緊張の大きな原因になっているのです。