そのシステム導入に向けて、外部の担当の方と打ち合わせをする日がやってきました。
弁田さん「どうも…」
やってきたのはシステムを開発してくれる外部ベンダーのエンジニアの方で、
名前を弁田さんと言いました。
弁田さんは20代後半、丸めがねの髪はぼさぼさ、消え入りそうなルックスをしていました。
ずんずんさん「どうも! 初めまして! 実は我が社ではこれこれこう言うシステムを使っていまして、これをこーしてあーしてこうするようにしたいなーと思ってるわけなんですよ」
ずんずんさんの説明を弁田さんはふんふんと聞いてメモを取っていきます。
弁田さん「そうですかー…これならすぐできると思いますので、またご連絡しますねー…」
消え入りそうな声で弁田さんがそう言って、打ち合わせが終わりました。
あまりにもあっさりとした打ち合わせに、
大丈夫なのか?
とずんずんさんは、思いました。
その予想はあたり、1日たち、3日たち、1週間たっても弁田さんから連絡が来ません。
堪りかねたずんずんさんが電話を掛けてみると、
弁田さん「あ、すいませんーいまメール送るところですー」
と電話口で弁田さんは、また消え入りそうな声で言いました。
まだかと言ったら、今やると答える、
蕎麦屋の出前か!?
と思いましたがずんずんさんはぐっと言葉を押さえ、
「よ、よろしくお願いしますねー…」
と震える声で電話を切りました。
これはまずいぞ。
とずんずんさんは、思いました。
弁田さんは
スケジュールを立てられない人
に違いあるまい。
ずんずんさんはそう直感しました。
ちょろい仕事と思ったのがなんということでしょう。
これでは足を引っ張られること間違いありません。
慌てたずんずんさんは、対策を考えることにしました。