不屈の精神と慈愛!
天の六白・大鵬の真髄
1971年、31歳で引退して大鵬部屋を創設、弟子の育成にその力を傾けます。
36歳のときに脳梗塞で倒れますが、不屈の闘志ともいえる激しいリハビリを日々行い、相撲界に復帰してきました。
大鵬には逆境を跳ね返す“闘志”がありました。
それはおそらく、少年時代の辛い苦しい日々があってのハングリー精神のあらわれだったのでしょう。
その一方で、やさしさあふれる善意の精神を併せ持っていて、これが大鵬を世間が人格者と言わしめる源でした。
大鵬は、相撲とは直接関係ありませんが、日本赤十字表彰、世界人道主義賞を受賞しています。
2009年11月には、角界初の文化功労者にもなっています。
これは、引退後30年以上にわたり黙々と、日本赤十字社に血液運搬車『大鵬号』を送り続けたことによるものでしょう。
その数、累計70台。総額1億2000万円です。
こうした困っている人を助ける、弱者を救う、という思いは大鵬自身がたどってきたし苦難の道を反映したものでしょう。
もともと天の六白の気質には、人を支えるボランティア精神が含まれていて、正義感も強い性質があります。
大鵬のやさしさは、まさに天の六白にふさわしい「愛」の大きさを感じさせます。