強烈な独立心!
メラメラと立ち上がる炎、
シャネルの芯はどう生まれた?
ココ・シャネルは、1883年、フランス南西部の田舎町ソミュールで生まれました。
母親はシャネルが11歳の時に病死。
シャネルら残された5人の子どもたちは父親によって、孤児院へ、親類へ、養子へとバラバラになりました。
シャネルは18歳までを孤児院ですごしました。
この頃の思いを、彼女はこんな言葉で残しています。
「厳しい教育はあたしの性格を形作るのに役立った。傲慢さは、あたしの性格のすべての鍵ともなったかわりに独立心となり、または非社交性ともなった。それは同時に、あたしの力や成功の秘密にもなっていった」
(『ココ・シャネルという生き方』山口路子著)
シャネルの華やかなブランドイメージとは裏腹に、若き頃のココ・シャネルには、今の私たちでは想像も困難なほどの辛苦な少女時代がありました。
幼い頃のシャネルは決して恵まれた環境ではありませんでした。
幼少期から自分の力で生きていかなければならないという自立の精神が培われたのです。
孤児院を出た後はお針子、キャバレーの歌手として働いていました。
これらの経験・体験が、シャネル自身の生き方の根源になっていたこと、そして「強い女性シャネル」の燃える炎がいつまでも消えない理由になっていたのは確かなようです。
限りない野心と自由への欲求。そして行動力。火の九紫の強い力を感じます。