面白い話をするためには、まず 「聞く」べき
お笑い芸人の修行の第一歩は、先輩芸人の舞台を数多く見ることです。漫才、漫談、落語など、ジャンルを問わず、ウケている先輩の芸を研究する。つまり、お笑い芸人は面白い話を大量に、しかも研究しながら、しっかり聞いています。
研究するポイントは、ネタの構成、声のトーン、間の取り方、抑揚の付け方など。いわば、話し方の基礎を、聞くことで学んでいるわけです。
「聞き方に問題がある。面白い話を聞いてない」というマスターの言葉は、面白い話をするための基礎がなってないとも言えるのです。
あなたの周りにも、いつも仲間の輪の中でウケている話のうまい友達が1人くらいはいるでしょう。その人が、どういう話の構成で、どういう声のトーンで、どういう「間」で、どういう抑揚で話しているかを、まずはじっくり聞いて分析してみましょう。
相手によってウケる内容は違う――当たり前だけど、忘れがちなこと
そして、もう一つの聞いてない——「ある話題がウケる相手かどうか聞いてない」——も、そんなことを一度も考えたことがなかった僕にはショックでした。