「気の利いた面白い話をしよう!」そう意気込んで、大滑り……。場を盛り上げようとしたのにいつの間にかシラケている……。コミュニケーションで悩むすべての人に向けた本連載<「聞くだけ」会話術【実践編】>第2回は、「面白いトークができない!」という悩みを取り上げます。
面白いトークができない人に共通する、「二重の『聞いてない』」とは? 『「聞くだけ」会話術』の著者が、早くもコミュニケーションの本質に迫る!
「話が面白くないやつ、と言われてしまい……」
Q 話が面白くないと言われて悩んでいます……。
(28歳、男性、広告代理店営業)
プライベートでも仕事でも、普通に話はできるのですが、これまで人を笑わせたことがありません。むしろ、僕が話しだすと、みんなのリアクションが薄くなっていって、最後には「早く終われ」という空気にまでなってしまいます。学生の頃から、同じような場面の繰り返しで、今ではすっかり自信をなくしています。
極めつけは、接待中、お客様に「君はいい奴だけど、話が面白くないね」と言われてしまいました……。お笑い芸人みたいに話したいとは言いません。でも、人前で少しくらいウケる程度には面白い話ができるようになりたいです。何かいい方法はありませんか?
「話が面白い人」は、学生時代なら女性にもてそう、社会人になってからは仕事ができそうに見えます。僕も口下手だったので、ずっと話が面白い人に憧れていて、どうにかして面白いトーク、ウケるトークができないものかと、研究していました。
そんなある日、マスターの一言を聞いて、頭に雷が落ちたのです。
面白いトークができないのは、しゃべり方でなく、聞き方に問題がある。面白い話を聞いてない、ある話題がウケる相手かどうか聞いてない。二重に聞いておらんのだから、そりゃ無理じゃ。
— 『Shot Bar ラポール』マスター (@rapport_master) 3月 23, 2012